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1:歯を抜いたら歯茎は痩せるのです。

この部分は2個前のブログにも書きましたが重要なのでもう一回

 

今、左側の下顎の第一大臼歯の「断面図」を示します。

黒く斜線を引いた部分が下顎の骨、赤い部分が歯肉口腔粘膜を含むいわゆる歯茎です。

今この歯を何らかの理由で抜くことになりました。抜いた直後が下の絵です。

ここから歯肉や骨が治り始めるのですが、

皆さんは多分、根っこの入っていた穴(ソケットと言います)は骨が上がってきて塞がると思ってますね?

このように、、、、

ところが実際にはこうはなりません。

ソケットの底の方からは骨は上がってきますが、

出口に近い方は抜くときのダメージがあったり、

血行が良くなかったりして少しづつ損なわれてゆきます。

で、こうなります。

このようにして、歯を抜くと必ず顎の骨は痩せます。

「土手の高さ」は少し低くなるわけです。

 

2:実は上顎と下顎で痩せる傾向に差があります。

上顎では、外側より(顔のアウトサイド)の骨が吸収が著しく、

下顎では、内側(舌側)の骨が吸収は著しいのです。

理由はよくわかっていません。

模式的に絵を描くとこんな感じです。

ここで気をつけて見ていただきたいのは、土手の頂上部分の位置です。

歯槽頂と言いますが、骨が一番出っ張った高い位置のことを言います。(赤い印のところ)

歯を抜く前(点線)は、上顎の歯槽頂に対して下顎の歯槽頂が内側に位置しています。

歯を抜いた後(実線)は、上下同じ位置もしくは下顎の方が外側に位置しています。

このように、歯を抜くと歯槽頂の位置関係が上下で逆転します。

上の絵で赤線が歯があった頃の歯槽頂の位置。

黒線が歯を失った後の歯槽頂の位置です。

完全に逆転しています。

 

3:本当は歯槽頂上に人工歯を並べたい。なぜ?

義歯がひっくり返るからです。

左の絵のようですと、噛む力は義歯の歯を介してまっすぐ顎の骨にかかります。

しかし、右の絵のようですと、噛む力は歯槽頂より外側に伝わりますので、結果的に義歯は外側へ転覆しそうになります。

とにかく歯槽頂の外側に歯をならべるのは義歯の転覆の原因NO1なのです。

 

 

ちなみに、歯槽頂の内側に並べるのは転覆の原因になりません。なぜなら義歯は左右でつながっていますので、内側に転覆することができないからです。

今、この人は左側で噛もうとしています。人工歯は歯槽頂よりも外側に並んでいますので、噛む力は歯槽頂の外側に伝わります。義歯が転覆する力は右側に伝わり、右側から義歯が外れてゆきます。

よく、「右で噛むと左から義歯が外れ、左で噛むと右から義歯が外れる」と訴える患者様がいらっしゃいますが、大概歯並びが外側すぎるのが原因です。

今度は人工歯を歯槽頂の内側に並べました。左で噛むと、力は歯槽頂の内側に伝わりますがその力は右側の義歯を「外れる」でなく「押し付ける」方向に伝わります。

ですから、義歯は外れないのです。

結論:人工歯は歯槽頂の真上か内側に並べると噛む時に義歯が外れにくい。

 

 

 

 

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